LINEとGASでつくる無料ヘルプデスクbot

ヘルプデスク作業を無人化できないかと調べていて実験で作りました。

LINEで質問されたらメッセージをGASに受け渡し、メッセージにあった内容をLINEに返信します。

返信する内容はメンテナンスしやすいようにスプレッドシートで管理します。

LINEはメッセージ送信は一定量を超えると有料ですが、受け取ったメッセージに対する返信は無料です。

GASも無料で使用できるので全て無料で作成できます。

以下のように「選択」形式で選択させるメッセージを送信したり、通常のメッセージも送信できます。

 

(1)LINE側作業

LINE Developersにログインします。LINEアカウントがあればログインできます

https://developers.line.biz/ja/

プロバイダーの「作成」ボタンを押下

プロバイダー名を入力。

※プロバイダー名はLINEのやりとり上に表示されません。

チャネルを追加します。

LINEのメッセージを送信したいのでMessageingAPIを選択

新規チャネルの内容を入力

チャネル名はLINEで友達追加される相手に見える名称になるので、その想定でつけてください。

チャネルが作成できたら「MessageingAPI設定」をクリックし

下のほうにあるChannel access tokenで「issue」をクリック

以下のようなトークンが発行されます。

※このトークンは後で使用するのでコピーして残しておいてください。

後ほどでてくるプログラムの①で使用します。

 

(2)スプレッドシート作成

googleのアカウントを事前に作成しておき、ドライブにアクセスします

https://drive.google.com/drive/my-drive?hl=ja

以下の「新規」をクリックし

Googleスプレッドシートを選択

ファイルが作成されるので

「無題のスプレッドシート」をクリックして名称は何かわかりやすい名称に変更してください。

内容は以下を参考に自分にあった内容を記入してください。

画像だと見ずらい場合、以下を右クリックして保存してください。

ヘルプデスク自動botテストスプレッドシート

・A列はLINEで受け取ったメッセージと一致する内容を記載

・B列は返信するメッセージの形式「選択」「メッセージ」どちらかを記載

・C列は返信するメッセージ内容を記載

・D列~H列は「選択」形式の選択内容を記載

受け取ったメッセージで一致する内容がA列に存在しない場合は一番上の2行目の内容を返信します。

「あ」とメッセージしたら該当するメッセージが存在しないため、以下のようになります。

スプレッドシートのURL以下/id/から/editまでのスプレッドIDは後でプログラムで使用するのでコピーしておいてください。後ほどでてくるプログラムの②で使用します。

 

(3)GASでプログラム作成

スプレッドシートの「拡張機能」から「AppsScript」を選択

以下のような画面が表示されるのでプログラムを記入します

プログラムは以下です。

GASのコードに以下を張り付けてください。

①と②の部分は自分で作成したコピーしておいたものを使用してください。

 

コードを変更したら毎回以下のようにプロジェクトを保存を押下してプログラムを保存してください。

保存した後はLINE側で使用できるように以下の「新しいデプロイ」をクリック

アクセスの承認を行う

許可してください

下側URLのほうをコピーしておいてください。

後ほどLINE設定の③で使用します

プログラムを変更した場合は、毎回保存からデプロイまで行う必要があります。

 

(4)LINE側設定

LINE DevelopersのMessagingAPI設定をクリック

下にさがっていくとWebhookURLがあるのでここにGASでデプロイした値を張り付けます。

※この張り付けはデプロイするたびに行う必要があります

Webhookの利用もオンに変更してください

上のほうにスクロールし、「チャネル基本設定」をクリックし、

さらに「LINE Official Account Manager」をクリック

左側「応答設定」をクリックし応答モードをbot、あいさつメッセージをオフにします。

※あいさつメッセージは友達登録されたときにメッセージされる内容であるため、

オンのままで「あいさつメッセージ設定」を正しく入力するのもよいかと思います。

応答メッセージはオフ

※プログラムで応答するため、ここがオンだと余計なメッセージが送信されます。

プログラムを使用するのでWebhookはオンにしてください。

 

LINE DevelopersのMessagingAPI設定から下にさがっていくと

以下のようなQRコードがあるため、このQRコードからLINEで友達追加し何かメッセージを送信してください。

以下のように表示されると成功です。

 

LINEの応答メッセージ設定にはAI応答メッセージがあるため、単純な応答であればプログラムは必要ありませんが、今回のようにプログラムにしておけば、さらに改良を行いメッセージのやりとりを残していくようにしたり、いろいろできると思います。

 

メッセージのやり取り記録を追加しました。こちら「LINEとGASでつくる無料ヘルプデスクbot(メッセージ記録追加)」も見てもらえればと思います。

 

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