目次
はじめに
数年ぶりにJavaを使用するプロジェクトにかかわることになりましたので久しぶりにライセンスやサポート期間などを調査しました。Javaが誕生したのが28年前、私が初めて使ったのがJava1.4で22年前、OracleがSun MicroSystemsを買収したのが15年前、こんなに長い付き合いになるとは思ってなかったです。ちなみにSun Certified Programmer for Java 2 Platform 1.4の資格を20年前に取りました。
Oracleが2021年9月にJava17から新しいライセンスを発表したのでOracle JDKを使用する環境が増えたのでしょうか。大手ベンダーはだいたいリリースされてから5年以上サポートしていますので安心して使用できます。Java8がまだサポートされている環境があるのが驚きです。
参考URL:Javaバージョン履歴
Oracle
Oracle OpenJDK
→無償
Oracle JDK
→有償だったがJava17以降一部無償に
2014年3月
Java 8(Oracle JDK 8) BCLライセンス→商用利用は有償
2018年9月リリース
Java 11(Oracle JDK 11) OTNライセンス→商用利用は有償
2021年9月リリース
Java 17(Oracle JDK 17) NFTCライセンス→次のLTSが出るまで無償
2023年9月リリース
Java 21(Oracle JDK 21) NFTCライセンス→次のLTSが出るまで無償
2025年9月予定
Java 25(Oracle JDK 25) NFTCライセンス
Red Hat
Red Hat OpenJDK
→有償OSのサポートに含まれる
開発用のWindows用もリリース(無償)
JavaFX、Appletはない
OpenJDK 11 2024年 10月 31日 サポート終了
OpenJDK 17 2027年 10月 31日 サポート終了
OpenJDK 21 2029年 12月 31日 サポート終了
Microsoft
Microsoft Build of OpenJDK
→無償、技術サポート(Azure)は有償
パッチの提供は4半期ごと
OpenJDK 11 2027年 9月 サポート終了
OpenJDK 17 2027年 9月 サポート終了
OpenJDK 21 2028年 9月 サポート終了
Amazon
Amazon Corretto
→無償、開発用のWindows用もリリース(無償)
JavaFXは入っていない
パッチの提供は4半期ごと
OpenJDK 8 2026年 7月
OpenJDK 11 2027年 10月
OpenJDK 17 2029年 10月
OpenJDK 21 2030年 10月
おわりに
ほかにもAzul Zulu Builds of OpenJDK、Eclipse Temurinなど有名なところもあります。微妙に各ベンダーでサポート終了が異なります。
運用方法としては、Oracle JDKを使用して2年ごとにリリースされるLTSを乗せ換えていくか、AWSやAzureのようなクラウドを使うならそのベンダーのビルドを使うことになると思います。